MCチャート

「MCチャート」は、看護管理のカルテシステムです。

部署のマネジメントはチームで行います。そのためにはチームのメンバーが部署の課題や状況を共有している必要があります。患者さんの課題や状況を電子カルテで共有しているのと同じように、部署の課題や状況を共有できるようにと開発されたのが、MCチャートです。

MCチャートでできること

部署の目標管理の流れ全体をオンラインで一元管理!

部署の課題を本当に必要なものだけに絞り込んで可視化し、分析して達成や解決の方法を考え、取り組みの進捗状況を確認し、PDCAを回す――部署の目標管理の流れ全体をオンラインで一元管理。今誰が何に取り組んでいて、どこまで進んでいるのか把握し、目標達成に向けて無駄なく行動できます。

PDPやロードマップをアプリ上で展開。シートの内容を共有できる!

MCチャート上の各課題カードについて、PDPやロードマップをアプリ上で展開できます。なぜこのアクションプランが設定されたのかという過程も含めて組織で共有できます。アプリは誰かが編集すると、他のPCやスマホでもその内容がリアルタイムで反映されるため、オンラインの院内研修などでも使用できます。

リアルタイムで部署の状況を共有!チームで管理に取り組める

MCアプリは一度に複数の機器から閲覧・編集することができ、書き込んだ内容はすぐ更新されます。サブマネジャーから看護部管理室まで、部署のマネジメントに関わる人全員が、一か所に集まらなくても、部署の方針や課題の分析結果、進捗状況などをリアルタイムで共有できるようになります。

PDCAの過程をオンラインで記録!「やりっぱなし」を解消

MCチャートアプリ上では、一つひとつのタスクに「完了」のチェックをつけられます。未完了のものをひと目で把握し、「やりっぱなし」を防ぎます。P(計画)、D(実行)、C(チェック)、そしてA(改善)を同じツールで一括管理できるので、目標管理や問題解決のPDCAサイクルが滞りなく円滑に回っていきます。



一人ひとりの取り組みや学びを組織全体で共有できる!

院内のMCチャートをオンラインで一括管理できるので、管理者が行ってきた様々な試行錯誤の過程がしっかり記録されます。他の部署のMCチャートを見て参考にしたり、カードをコピーして自部署に移してきたりもできます*。また、MCの基礎的な考え方やメソッドの使い方は、MCラーニングで繰り返し学ぶことができるので、院内の共通の思考フレームが形成され、学び合いが促進されます。

* 権限を設定すれば、一部のユーザーだけが見られる非公開のチャートを作成することも可能

年度単位に囚われない臨機応変な管理を実現。管理者が変わっても管理の継続性が保たれる!

部署の課題の現状や進捗状況を常にチームで確認できるので、「年度末が近づいたから慌てて何かやったふり」の目標管理から卒業できます。MCサーベイも年度途中の好きなタイミングで実施できる*ので、改善活動の成果のチェックも簡単です。管理の方針や実施過程がすべて記録されているので、途中で管理者が異動しても、部署の課題に継続的に取り組めます。


* 「フルプラン」「サーベイ重点プラン」のみ

MCチャートで共有・管理する情報(電子カルテとの比較)

MCチャートの運用 (実際の使い方)

① 部署の課題(目標・問題)を洗い出す

師長は、看護部管理室が部署に期待すること、師長自身の思いや問題意識、データや他部門の声などをもとに、部署の目標と問題を設定します。看護部管理室や副師長などと対話しながら、課題を皆が納得できる表現にブラッシュアップします。

② 課題を分析し、計画を立てる(P)

部署の目標と問題についてアクションプランを立て、担当者や期日を設定します。必要があればPDPやロードマップといった分析機能を利用し、より具体的で実現可能な計画に落とし込みます。

③ 計画に沿って実行し、記録する(D)

アクションプランに基づいて、チームで業務を行います。タスクが完了したらチェックをつけ、進捗を記録します。師長は、担当者が計画通りにタスクを進められているかをチェックし、タスクの実行を支援します。

④ 実行を確認し、内容を振り返る(C)

課題に紐付けられたアクションプランが実行されているかどうかを確認します。完了している場合は、実施した内容や今後の課題等についてサマリを書き、課題カードを達成済みにします。

⑤ 必要に応じて計画を見直す(A)

もし計画どおりに実行できていないタスクがある場合には、計画を見直し、再び具体的で実現可能な計画を立てて取り組みます。

⑥ サーベイの結果を活かす

MCサーベイ(別売)を使えば、以下のような場面で結果を活用することができます。

・課題(MCチャート左下)の洗い出し

・取り組むべき課題の優先順位の検討

・PDCAを回した結果、マネジメントが改善されているかどうかのモニタリング

MCチャートの運用に関するQ&A

MCチャートは誰が主となって運用するのですか?

MCチャートは主に師長が中心となって作成・運用します。

年度初めにチャートを作成する際には、左上の「外発・目標」は看護部管理室と、「自発・目標」「自発・問題」は部署のサブマネジャーやスタッフと、「外発・問題」は関連部署や多職種と話し合いながら埋めていきましょう。(MCチャート作成の手順はこちらのページもご覧ください。)

一通り課題を洗い出した後は、行動計画に沿った実践を行います。この段階では、師長は課題の進捗具合を確認しながら、状況に応じてチャートを更新しましょう。これによって、チームで臨機応変に管理に取り組むことが可能になります。

看護部から提示する「外発・目標」は、部署ごとに変えるのですか?

「外発・目標」は、「看護部がその部署に何を期待しているか」を提示するエリアですので、部署ごとに表現を変えることを推奨しています。稼働率などの数値目標はもちろん、その部署にどのような役割を果たしてほしいかを書くのも良いと思います。

提示した後には、ぜひ師長と担当副部長で対話をし、認識を共有していただきたいと思います。

MCチャートはいつどんなときに開くのが良いですか?

月1回など定期的に開いて、その時その時の状況を記録することが理想です。タスクが完了していたら完了のチェックを入れ、もし計画どおりに進んでいない場合は課題の見直しを行いましょう。

師長会・主任会といった定期的なミーティングや、師長と副部長の面談などにMCチャートのレビューを組み込むと、習慣化しやすくなります。

MCチャートの年間活用イメージ

MCチャートの機能

カードの作成・編集・管理が簡単にできる

外発・自発目標や外発・自発問題の4つのエリアにカードを簡単に追加・編集ができます。修正や並び替え・移動・削除も可能です。

PDP・ロードマップ・アクションプランにすぐに飛べる

MCチャートの画面から、それぞれのページにボタン一つで行き来できます。

アクションプランには達成度が表示されるので進捗管理も楽!

今集中して取り組むべき課題カードに絞れる

頑張ってたくさん出したカードも忙しい管理者の中ですべて行うのは難しい…後回しや削除も簡単にできるので、タスクが多すぎて計画倒れになることを防げます。

他部署のMCチャートも参照できる

他部署のカードも参照できるので相互で学びが深まります。参考にできそうなカードをコピーして自部署にも利用できます。

画面の使い方動画

MCチャート画面では、このような操作が可能です。

PDP画面

画面の使い方動画

PDP画面は、このような操作が可能です。

ロードマップ画面

画面の使い方動画

ロードマップ画面では、このような操作が可能です。

アクションプラン画面

画面の使い方動画

アクションプラン画面では、このような操作が可能です。