サービス概要

SERVICE

MCの実践を支えるサービス「MC看護管理」

マネジメント・コンパスを継続的に学びながら皆で楽しく実践できる!

「MC看護管理」は、「MCラーニング」「MCチャート」「MCサーベイ」の3つのサービスによって構成されています。これらはそれぞれ「学習する組織の3要素」に対応しており、マネジメント・コンパスの実践をサポートします。

病院単位の定額サービスで、看護組織全体で取り組めます。インターネットに接続できる環境があればすぐに利用が可能です。

MC看護管理を構成する3つのサービス

マネジメント・コンパスの基礎と応用を継続的に学ぶためのe-ラーニングサービス。数々の学習コンテンツがPCやスマホからいつでもどこでも学び放題になります。

マネジメント・コンパスの一連の流れを実践できる、ダウンロード不要のWEBアプリ。「MCチャート」「ロードマップ」「PDP」「アクションプラン」などの機能を利用できます。

組織の定期的な健康診断としての職務満足度調査。組織の問題のありかを客観的に把握するとともに、マネジメントに関する課題のうちどこから取り組むべきかがわかります。

MC看護管理でできること

部署の目標管理の流れ全体をオンラインで一元管理!

部署の課題を本当に必要なものだけに絞り込んで可視化し、分析して達成や解決の方法を考え、取り組みの進捗状況を確認し、PDCAを回す――部署の目標管理の流れ全体をオンラインで一元管理。今誰が何に取り組んでいて、どこまで進んでいるのか把握し、目標達成に向けて無駄なく行動できます。

リアルタイムで部署の状況を共有!チームで管理に取り組める

MCアプリは一度に複数の機器から閲覧・編集することができ、書き込んだ内容はすぐ更新されます。サブマネジャーから看護部管理室まで、部署のマネジメントに関わる人全員が、一か所に集まらなくても、部署の方針や課題の分析結果、進捗状況などをリアルタイムで共有できるようになります。

MCサーベイを年間何度も実施し放題*!結果を部署の管理にそのまま活かせる

MCサーベイの結果シートを通じて、部署のマネジメントのどのあたりに問題があり、どのあたりに介入すると良いか、MCチャート上のどの課題に優先的に取り組むべきかなどのアドバイスがもらえます。MCチャートによる管理をより客観的に、効果的に行えます。


* 「フルプラン」「サーベイ重点プラン」のみ

PDCAの過程をオンラインで記録!「やりっぱなし」を解消

MCチャートアプリ上では、一つひとつのタスクに「完了」のチェックをつけられます。未完了のものをひと目で把握し、「やりっぱなし」を防ぎます。P(計画)、D(実行)、C(チェック)、そしてA(改善)を同じツールで一括管理できるので、目標管理や問題解決のPDCAサイクルが滞りなく円滑に回っていきます。



一人ひとりの取り組みや学びを組織全体で共有できる!

院内のMCチャートをオンラインで一括管理できるので、管理者が行ってきた様々な試行錯誤の過程がしっかり記録されます。他の部署のMCチャートを見て参考にしたり、カードをコピーして自部署に移してきたりもできます*。また、MCの基礎的な考え方やメソッドの使い方は、MCラーニングで繰り返し学ぶことができるので、院内の共通の思考フレームが形成され、学び合いが促進されます。

* 権限を設定すれば、一部のユーザーだけが見られる非公開のチャートを作成することも可能

年度単位に囚われない臨機応変な管理を実現。管理者が変わっても管理の継続性が保たれる!

部署の課題の現状や進捗状況を常にチームで確認できるので、「年度末が近づいたから慌てて何かやったふり」の目標管理から卒業できます。MCサーベイも年度途中の好きなタイミングで実施できる*ので、改善活動の成果のチェックも簡単です。管理の方針や実施過程がすべて記録されているので、途中で管理者が異動しても、部署の課題に継続的に取り組めます。


* 「フルプラン」「サーベイ重点プラン」のみ

「学習する組織へのロードマップ」にそったサービスの導入

「MCラーニング」からの導入を推奨

3つのサービスは、まとめて導入することも可能ですし、一つずつ導入していくことも可能です。

以下に掲載する「学習する組織へのロードマップ」にならえば、まずはひとにアプローチするため、「MCラーニング」を導入して管理者のレディネスを整えていくのがよいでしょう。その後、管理チームの結成を経て、「MCチャート」を導入していくという流れが推奨されます。また、これらの過程の節目節目で「MCサーベイ」を行い、ひとと組織の健康状態を把握することも大切です。

考え方の詳細は、「学習する看護組織とは」ページもご参照ください。

①PDP導入研修

マネジメント・コンパスを実践するときは、PDPから始めましょう。まずは基本的な考え方を学ぶための研修を行います。研修には、講師を呼ぶ方法と講師を呼ばない方法(MCラーニングを利用)があります。

MCラーニングはいつでも何度でも視聴可能なので、ニーズに合わせた様々な形態で研修を行うことが可能です。MCラーニングを利用したPDP導入研修については「まずはPDPをやってみよう」のページに詳しく書かれています。

②PDP・継続的な実践と学習

院内でPDPが定着するまで、繰り返し実践します。2~3年かけてじっくりとPDPに取り組むことで、管理者のレディネスが整ってくるでしょう。

MCラーニングには講義だけでなく、ワークの進め方動画や具体的な事例のデモ動画がありますので、実践に活かすことができます。

PDPに継続的に取り組んでいる施設の実践事例も掲載されているので、こちらもご参照ください。

③MCサーベイの実施

PDPが定着してきたら、次はMCチャートを作成・運用する準備をしましょう。まず、MCサーベイで人と組織の健康状態を測り、組織の健康状態に応じたアプローチを把握します。組織が元気なときには「目標達成(MCチャートの上半分)」のアプローチを、組織に元気がないときには「問題解決(MCチャートの下半分)」のアプローチを行うのが適切です。

MCサーベイを実施することで、部署の課題を客観的に把握でき、部署の状況を踏まえたPDCAサイクルを回していくことが可能になります。

④管理チーム結成会

私たちは、本格的にMCチャートの運用を始める前に「管理チーム結成会」を行うことを推奨しています。
管理チーム結成会を通じて、「看護部管理室と部署マネジャーは、共に組織を良くするパートナーである」ことを確認し合いましょう。

なぜなら看護管理は非常に大変で重たい仕事だからです。だからこそ、師長が一人で背負うのではなく、看護部管理室・師長・サブマネジャーがチームとなり、助け合いながら行うのだ、という認識をしっかり持っていただきたいのです。

⑤MCチャートの作成

MCチャートを作成し、部署の課題をマネジメントチームで共有します。

MCチャートの作成自体は師長が中心となって行いますが、師長とサブマネジャーの対話、師長と副部長の対話などを経て、誰もがわかりやすい表現にブラッシュアップしていくことが重要です。

MCチャートの作成手順については「MCチャートを作ってみよう」のページに詳しく記載されています。

⑥MCチャートの運用

MCチャートに記載された課題一つひとつについて、チームで取り組み、PDCAを回します。定期的にMCチャートを開いて進捗を管理し、課題が解決したら完了、解決しなければ計画を変更してやり直しましょう。MCチャートはこれまでの目標管理とは違い、1か月ぐらいの短いスパンでどんどん書き換えられていくことが理想です。

取り組みの過程をMCチャートに集約することで、どのように試行錯誤したかをマネジメントチームが共有し、互いに学び合うことができます。

⑦院内発表会

院内発表会などの形で、部署を超えて部署の実践を共有し、学び合いましょう。師長会などの既存の枠組みの中で発表を行っても良いですし、「部署PR会」や「MC自慢大会」といった発表の場を設けている施設もあります。

施設ごとの取組は、当サイトの実践事例や、「持続可能な看護組織を考える研究会」のサイトにも掲載してあるので、参考にしてください。

>三重大学病院の実践事例     >江南厚生病院の実践事例

⑧MCシンポジウム・学会

施設を超えた学び合いの場として、MCシンポジウムや学会等での発表があります。

MCシンポジウムは、「持続可能な看護組織を考える研究会」が主催し、年1回程度開催されています。詳しくはこちらをご覧ください。

持続可能な看護組織を考える研究会」のサイトには、MCシンポジウムのお知らせや、各施設の実践報告記事などが掲載されています。こちらもご参照ください。

本格的な運用の前に、まずは管理者の理解を

これまでマネジメント・コンパスに取り組んできた施設の声によると、「とにかくサービスを導入してやってみる」よりも、まずは少しずつ考え方を学んでもらい、管理者に「このやり方はよさそうだ」と理解してもらってからのほうが、スムーズに運用できるようです。
私たちが「MCラーニング」からの導入を推奨しているのも、こうした声を踏まえてのことです。実際に先進的に取り組んでいる施設では、「MCチャート」を組織全体で運用するまでに2〜3年をかけています。

また、これらの過程の節目節目で「MCサーベイ」を行い、ひとと組織の健康状態を把握することも大切です。

実際の導入事例もぜひご覧ください。

User's Voice:取り組んだ看護管理者の声

看護部と師長のコミュニケーションが増えた

これまで以上に副部長と師長がよく意見を交換し合うようになりました。結果として相手の考えをよく聞き、理解できるようになりました。また、自分が考えていることについて、相手も同じようにイメージできているか、ということを意識して話し合えるようにりました。以前より、お互いの考えをしっかりと具体的に共有できるようになったと感じます。

師長と副師長が、部署の方針を楽しそうに話している

MCチャートを囲んで、師長と副師長が月に1回、部署の課題や状況について話し合うという取り組みを行っている部署があります。師長と副師長が楽しそうに話していると、医師が通りかかって「何してるの?楽しそうだね」と声をかけられたそうで、周囲にも管理者が楽しそうに仕事をしている姿を見せられるのは良いことだと感じます。

対話の中で、目標をどんどん磨き上げていく感覚

看護部として、各部署に的確に「期待すること」を目標として伝えるのはとても難しかったです。数値だけを伝えても思いは伝わらないし、漠然とした思いだけを伝えても具体的な行動に繋がらなかったりするので…。むしろ、最初から的確に目標を伝えることを目指すのではなく、看護部と師長がやりとりしながら、一緒に目標を磨き上げていくと考えるとやりやすくなりました。

ダメなことはダメと言えるようになった

MCチャートを通じて師長と深くやりとりをするようになり、互いの考えていることがわかるようになったからこそ、「ここはこのままではいけないのではないか」「ここは譲れない」とはっきりNOを言えるようになった気がします。これまでは、曖昧に返事をしてしまっていた部分があったが、論理的にきちんと詰めて、言うべきことは言うという態度が身についてきたかもしれません。

他部署の管理のやり方から学ぶことが増えた

これまでは「師長として任された部署を自分なりのやり方で運営して結果を出さなければ」と思っていて、他の師長さんに自部署で困っていることについて相談することもほとんどありませんでした。しかし、MCチャートで他部署の目標や困りごとを見たり、計画を見ることができるようになって、いろんなアプローチがあるんだなと自分の視野の狭さを感じています。少しずつですが、他の部署のやり方を取り入れていきたいと思っています。

病院の方針をスタッフに伝えやすくなった

看護部からそれぞれの部署に具体的に期待すること、求めることを示してもらったことで、師長としても「組織の中で自部署が求められていること、与えられた役割」をスタッフに伝えやすくなりました。また、看護部の考えが明確に伝わることで、関連することを部署としても提案しやすくなったと感じます。

看護部の考えていることがよくわかった

これまでは数値目標が降ってくるという感覚でしたが、副部長の「この数値の裏にはこういう意図がある」という話を聞き、やりとりを重ねることで看護部が何を考えているかが理解できました。それを踏まえて、自分たちの目標も考えてみたいと思います。

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